コラム │ 2021.07.24 更新
自宅出産で学んだ、生まれたての赤ちゃんのお風呂事情
かいだことのないとってもいい匂い
私は2021年2月に息子を自宅で出産しました。
そこで、一番びっくりしたのが、、、助産師さんに言われたひとこと。
「お風呂はしばらくいれなくて大丈夫よ。」
「ん?」
「だからお風呂はしばらくいれないでね。」
「なんですとぉ~~~」
長女を出産したのが14年前だったので、そこから赤ちゃんのお風呂事情が変わったのかな?と思っていたのですが、そうではなくて、お産をする病院や、お産をとりあげてくれる助産師さんの方針によるみたいです。
私が長女と次女、三女を産んだ病院は別々でしたが、どの産婦人科でも、出産後はすぐに赤ちゃんは入浴して、石鹸で洗ってもらいました。
でも、今回自宅出産でとりあげてくださった助産師さんは、皮脂を多少はふくけれど、基本そのままという方針。
そして、今回そのおかげで、私は初めて生まれたての赤ちゃんがこんなにもいい匂いだったということを知ったのです。
本当にいい匂いで、毎日毎日かいでいました。生後4日目くらいまでは続いていたかなぁ。娘たちも毎日毎日「くんくんくんくん」と一生懸命かいでいました。
少し甘いような、なんとも言えない匂いです。
あ~またかぎたい!!!
助産師さんに聞いたら、これは生まれたての赤ちゃん特有のにおいだそうです。
上3人のときに、この匂いをかげなかったことがとっても残念でなりません。
確か上3人の時は、「赤ちゃんは皮脂が多いから、毎日石鹸でしっかり洗うように」と指導されていました。
14年前とは異なった指導
もうひとつ驚いたことがありました。
おっぱいのケアのために、久しぶりに訪れた桶谷式ケアの助産師さんに、言われたんです。
「今は赤ちゃんのお肌は保湿を生まれてからしっかりするという指導に変わったのよ。お肌からアレルゲン物質が入って、食物アレルギーになることがわかったの。だから、ワセリンや乳液でいつもお肌を保湿しておかなくちゃだめよ。」
これにはとても私は違和感を感じました。
確かに赤ちゃんはまだ肌バリアが未熟ということはあるかもしれないけれど、そんな生まれたてからべたべたに保湿していては、徐々に徐々に育ってくる肌のバリア機能も、ずっと弱いままになっていまうのでは?と思ったからなんです。
現に上3人の娘は、保湿という保湿はほとんどせずに今まで育ってきたけれど、とてもサラサラで整った肌をしているし、そんな小さな時から保湿って必要?
今4カ月になる息子も、とても潤っていて、サラサラした肌をしているのに、保湿なんて、、、、
と疑問は募るばかり。
お化粧品過剰の縮図のよう
この、赤ちゃんをしっかり石鹸で洗い、保湿をしっかりする
というのは、
大人の女性が、クレンジング、洗顔をしっかりして、化粧水、乳液、美容液で保湿をする。
という構図に似ているなぁと感じます。
本来、赤ちゃんや子どもはまだメイクもしないし、皮脂を出すといっても、石鹸で洗わなければいけないほどの皮脂ではないと思います。
それを一生懸命石鹸で洗って、ワセリンや乳液でべたべたにするって、、、
お化粧品を使う人口を増やしている?
靴を売りたければアフリカへ行け
という話を聞いたことがあるでしょうか?
靴を売りたいのだったら、靴を履いている人がいる国ではなく、靴を履かずにはだしで暮らしているところへ行きなさいという文章です。
人口が減って、化粧品を使う人が減ったなら、今まで使っていなかった男性や、子ども、赤ちゃんに使ってもらうようにする。
どうしても私は、そういった流れの様に感じられてならないのです。
赤ちゃんの日焼け止めを、使うように指導され始めたのも、同様の理由だと感じます。
肌に塗ることは、毎日のこと、一旦できてしまった習慣を変えることはとても難しいです。
子どもの肌に何が必要か、きちんと考えて、選択することが、子どもの未来の肌の健康にも大きく関係してきます。
肌から皮脂が出て荒れていたり、乾燥で粉をふいていたり、何か症状があればその時考える必要はあるのですが、なんの症状も出ていないのに、過剰に洗ったり、保湿したりする必要はありません。
この記事が、「これって本当に必要かな?」と立ち止まって考えてもらえるきっかけになったらとても嬉しいです。